本の庭

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広島01

昨年末に広島を旅行してきました。

 

夜、新宿にて。久しぶりに夜行バスに乗りました。

 

夜行バスは悲惨な事故の話をニュースで見聞きするたびに利用したくなくなるのですが、お金がないので致し方なく夜行バスを使いました。

 

新宿駅周辺にはこれまで広くバス停が点在していたのですが、そのバス停数もさることながらバス運行台数もすごい数で、2016年にバスタ新宿という集約のバスターミナルができたのは記憶の新しいところかと思います。

 

そのバスタが開業してから初めて夜行バスを利用しました。

 

新宿ターミナルを22時前に出発して、翌朝の9時過ぎに岡山県倉敷市に着きました。

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倉敷といえば美観地区が有名です。

 

具体的な計画は立てていなかったのですが、とりあえず向かいました。

 

駅を出て間もなく、謙虚に「回送中」を表示するバスに遭遇しました。

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「すみません 回送中です」と表示されています。

 

バスは目立つので、バス停に待っている人はバスが見えると安心することもあるかと思いますが、図体がデカいが故のバスの苦悩が垣間見た気がしました。

 

美観地区までの地図を確認していると、その近くに妙なベンチがありました。

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道の真ん中にありました。

 

デザインがそれぞれ独特で、石段の上にあるということはアート作品でしょうか。

 

美観地区は左手前へ。

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美観地区に向かう途上はアーケードの商店街です。

 

朝早いためか、まだお店は閉まっているところもありました。

 

アーケードを抜けると、美観地区に到着しました。

 

美観地区では写真を数枚撮ったのですが、中でも気に入っているのがカフェ入口にたたずむネコの1枚。

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寒い日だったので中に入ろうとして来たんだろうと思うんですが、しばらく待たされていた様です。

 

この後、ぐるっと街を一回りして、商店で地ビールを買って、飲み歩きをしながら駅に戻りました。

 

次なる目的地は、尾道です。

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尾道にはお昼過ぎに着いたので、まずラーメンを食べに向かいました。

 

有名店の一つに行ってみたんですが、かなり並んでいて、20分ほど待ってからようやく店内に入りました。

 

ラーメンは確かにおいしかったんですが、感動するほどではなく、寒い中待つほどでもなかったかもしれません。

 

観光地の名物って、実際に行ってみると大したことない、ということがしばしばありますよね。

 

その後は、坂の町の代名詞ともいえる千光寺山を登りました。

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瀬戸内海と向島が見えます。

 

この写真、よく見ると右下の方に妙な文字が見えます。

 

拡大画像がこちら。

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写真中央右に「ろ」と書かれた看板があります。

 

これは一体何でしょうか。

 

写真からは前後の文字は確認できません。

 

一体これは・・・、と思い、調べました。

 

どうやら、手船の櫓を作っているところだそうです。

 

ちなみに、この看板の近くには「ろのまえ」というカフェがあって、隠れた名店らしいです。

 

山を下りてから、15時前に尾道を出て、JR山陽本線に揺られていよいよ広島市に向かいました。

 

尾道から広島市まで、鈍行で2時間弱もかかります。

 

尾道を出たばかりのころは車内も空いていて、とても暖かかったのでうとうとと寝てしまいました。

 

しばらくしてから目を覚ますと、車内は結構な混雑でした。

 

山陽本線はボックス席のようになっており、他の乗客と向い合わせになるので視線が近く感じて眠りずらいのです。

 

その後は眠れぬまま景色を見て、17時前に広島駅に着きました。

 

広島市中区は川に囲まれた中洲のようなところに中心部があります*1が、駅はその中心部にはありません。

 

東京では駅を中心に街が広がっていますが、広島市中区において駅は外延部にあり、その中心には原爆の爆心地にほど近い原爆ドームがあります。

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焼け野原から再建された都市の中心にたたずむこの場所は、広島の戦後の歩みのシンボルなのでしょう。

 

ですが、広島市に来た多くの観光客はこの原爆ドームを訪れた後は街中に繰り出します。

 

「人類史上初の原子爆弾が投下された都市」とは別の広島をみる可能性は、その原爆ドームの脇に見いだせるのかもしれません。

 

お好み焼きを食べてから宿泊するホテルへと向かいました。

*1:広島市全域はかなり広く、中区はそのほんの端の方にあります。